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メリットだけではない 電線地中化の思わぬデメリットが分かってきた!

   

電線を地中に埋めて景観を良くすることは何十年も前から行なわれてきています。東京オリンピックが2020年に開催されるに伴って、東京の電線はすべて地中に埋められる計画もあります。

東京はより魅力的な街に変わることでしょう。ところが地中埋設化が全国で進むにつれて、思わぬ厄介な問題も吹き出てくることとなりました。今回は電線の地中化にスポットを当て、電線地中化のメリットと、現代ならではの地中化の思わぬデメリットに注目してみましょう。

電線地中化のメリット

電線地中化には世界中で人気があります。それもそのはず下記のような優れたメリットが存在しているからです。

景観を損なわない

電線類をすべて地中に埋設してしまうと、街はとても見栄えが良くなります。
特に歴史的建造物は、電信柱によって見栄えが損なわれることなく、観光客の目を楽しませます。

災害から人を守る

地震の多い国日本において、電線の地中化は災害から人を守るのに一役かっています。大地震後の火災の多くは電柱が倒れて、電気が漏電したことによる火災でした。

しかし地中に電線が埋設されているなら、地上で火花が飛び火災が発生するということもありません。感電の恐れも少ないでしょう。毎年起こる子どもたちの凧揚げによる感電という事態も防げます。

安心安全な最新鋭の街づくりが可能

ベビーカー、車椅子利用者、身障者のためのバリアフリー化や盲人のための視覚障害者誘導用ブロックの敷設も簡単になります。

電柱がないと道路が広く使え、下を向いて歩いているときに電柱に頭をぶつけたなんてこともなくなるでしょう。人々にとってより便利な住みよい街づくりが可能になるのです。

電線地中化のデメリット

当初経費面、メンテナンス面以外はデメリットはないと思われていましたが、近年意外なデメリットが噴出してきました。では続いて地中化のデメリットを見て行きましょう。

埋設費用が高い

地上に電線類を配線させるのに比べて、地中に埋設配線すると約20倍のコストがかかります。資金力がある大都市では地中埋設化も可能ですが、資金面で余裕のない地方の都市ではなかなか地中埋設化進みません。

東京オリンピックに伴う電線地中化も、資金力がある東京都だからこそ成しうる業とも言えるでしょう。さらに共同溝と言われる埋設管に、電線だけでなく、ガス管、電話線、インタネットの光ファイバーなどを埋設するため、各会社は共同溝を自社所有とするわけにいかず、かならず管路使用料なるものを支払う必要が生じます。

つまり埋設時だけでなく引き続き使用して行く上でも費用が掛かるというデメリットが生まれたのです。

メンテナンスに手間が掛かる

停電等の不測の事態が生じた場合、地中に埋設された電線を補修するのには手間が掛かります。そのため停電普及にも時間が掛かることになるでしょう。復旧費用面でもコストがかかります

地中に埋設していても電線は老朽化します。電線のやり変え工事となると大掛かりになり、費用がかさむでしょう。これらの費用は国民の血税から支払われることも多く、電線地中化に伴い必要な税金も増えてしまうという問題もあります。

しかしここまでは予想されていたデメリットでした。ここからは時代の変化と共に沸き出てきたデメリットです。

監視カメラを設置できない

現在は犯罪防止のために以前は必要なかった監視カメラを各所に設置する必要が出てきました。しかし本来設置するのに適した場所である電柱がないため、監視カメラを設置するための柱をわざわざ立てる必要が生じてきたのです。

交通標識も以前は電柱につければよかったのに、現在は交通標識のためにわざわざ柱が必要です。

ネット化を阻む

インターネット普及という観点から地中埋設化はデメリットとなっています。なぜなら光ファイバーや同軸ケーブルの埋設時に管路使用料がネックとなり、通信会社が配線を渋るからです。電線の地中化が情報格差を生む思わぬ原因となっているわけです。

電線地中化の今後

いくらかのデメリットはありますが、やはり住民の印象がよく、災害にも強い電線地中化は今後も進んでいくでしょう。10年後20年後は電柱を見つけることのほうが難しくなるかもしれませんね。

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