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ロンドン、パリは無電柱化率100% 東京は7% なんでなの?

   

ロンドン、パリ、ベルリンなどのヨーロッパの町を旅するとあまりの景観の美しさにビックリします。なぜでしょうか?

そう、電柱がないからなのです。実にロンドン、パリの無電柱化率は100%、ベルリンは99%です。では日本が誇る大都会東京の無電柱化率はどれくらいと思いますか?

なんとわずか7%なのです。確かに東京も都会の中心こそ電柱はありませんが、少し住宅地に入ると電柱が立ち並んでいます。なぜ日本は電線の地中化が進んでおらず、外国諸国は進んでいるのでしょうか?3つの理由があるようです。

無電柱化採用の背景が違う

欧米諸国が電線の地中化を始めた背景と、日本が電線の地中化を始めた背景に違いがあります。まずは欧米諸国が無電柱化に至ったいきさつを見ていきましょう。19世紀の後半、欧米諸国にも電柱が立ち並んでいました。

しかし、電柱と電柱を結ぶ電線は裸線で、感電事故が相次いでいたのです。そこで20世紀に入り欧米各国の電気法が改正されて、架線工事が禁止となり、早々と電線の地中埋設が始まっていきました。しかし日本は敗戦で大都市は焼け野原という状況から復興が始まりました。

当時は急速な復興が必要で、なおかつ当時は既に裸線ではなく絶縁処理が施された被覆コーティングのある電線が出回っていたために、安価でも安全に配線できる、電柱を使った架線工事が進んでいったのです。

欧米諸国には資金力があった

当時20世紀初めの欧米諸国は自由競争が盛んでした。架線工事はあまりに安くできるため、産業発展の観点から、10倍ものコストがかかるものの長期的にメリットが多い電線の地中化が進みました。

ですが敗戦国の日本は資金力が乏しく架線化を選ぶこととなりました。

埋設方法に違いがある

上記のように欧米諸国は無電柱化工事の歴史は古いために埋設方法は原始的なものです。つまり電線類を直接埋めるという直接埋設方式です。

ただ溝を掘って埋めるだけなので電柱を使うほどではありませんがとてつもなく高い費用が掛かるわけではありませんでした。現在でも同じ直接埋設方式が用いられ、フランスなどは1kmあたりの埋設工事費用が3000万円ほど済んでしまいます。

日本は安全優先なうえ、電力会社、ガス会社、水道会社、通信会社等の兼ね合いで、専用共同溝を利用する埋設工事が必要です。1kmあたりに掛かる費用は、フランスの15倍以上の4億6500万円も掛かってしまいます。この埋設方法の違い、それに伴うコストの違いは日本の無電柱化を阻む要因となっているでしょう。

しかし2020年には東京も無電柱化に

朗報もあります。確かに日本は無電柱化に遅れをとっている国ではありますが、2020年に東京オリンピックが開かれるときには無電柱化を完了させると言っているようです。オリンピック関連施設だけなのか、23区なのかは分かりませんが、ここ数年で一気に電柱が減ることは確かでしょう。

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