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ついに現れた自治体PPS みやま電気 感動の設立目的とは…

   

市民球団広島東洋カープがあるように、地方自治体主導の新電力会社が立ち上げとなりました。福岡県のみやま市が立ち上げたみやまでんきです。みやま電気は設立当初から「利益を上げることが目的ではない」と述べています。その地方自治体の新電力はどんな目的で設立されたのでしょうか?

出典:miyama-se.com

みやまでんきってどんな会社?

みやまでんきを経営するみやま市は、以前は三井三池炭鉱などもあり栄えた町でしたが、現在は農業の町となっています。広大な筑後平野に位置する町で、町全体が平野であることが特徴です。みやまでんきはこの「市内に平野が多い」という利点に注目し、新電力構想を推し進めてきました。

会社所在地:福岡県みやま市瀬高町下庄613-1 瀬高地区建設業協同組合会館106号室
サービス提供地域:九州(但し、離島は除く)
参入月日:2016年4月1日

みやまでんきの特徴(他社と違う点)

みやまでんきは自治体主体のPPSということで他と一線を画しています。その新電力立ち上げ目的は「市民サービスの拡充」です。利益追求ではなく、可能な限り安く電力を売り出すことにより、地方に貢献しようという精神で設立されました。利益追求が目的の企業ではなく、自治体ならではの感動の起業目的です。

他社にはない独自のサービスもあり、注意を集めています。例えば、九州内の3親等内の家族が、みやまでんきから電力を購入すれば、みな家族割として50円基本料が安くなる等のサービスがあります。電力会社なのに、なぜか「高齢者見守り健康チェックサービス」というセコムのようなサービスを提供しているのも他では見られない特徴です。用意している料金プランも他社PPSとは一味違います。

みやまでんきの電気料金プラン

みやまでんきには「従量料金プラン」「低圧動力プラン」「オール電化プラン」「曜日別料金プラン」という4つのプランがあります。最初の2つのプラン「従量料金プラン」「低圧動力プラン」はどの新電力会社にも見られるもので、大手電力会社のプランに併せたプランです。どちらのプランも、九州電力よりも3%ほど安く値段設定がなされており、みやま電力と契約すると必ず得するようになっています。

後半の2つのプラン「オール電化プラン」「曜日別料金プラン」はみやまでんきならではの特徴と言えるでしょう。オール電化プランは夜間電力が安く設定されているプランで、なんと夜10時から朝8時までの電力量料金は10.29円という安さです。オール電化を導入しているお家はぜひとも考慮したいプランでしょう。面白いのが曜日別料金プランで、このプランは「休日おでかけプラン」か「休日だんらんプラン」の2つから選択できます。

休日おでかけプランは、平日が割安となり、休日だんらんプランは、月曜日から日曜日の任意に選べる一日だけは電気料金が安くなるというものです。まさにそれぞれの家族の必要にあわせた地域貢献型電気料金プランと言えるでしょう。

メリット

どの電力プランを取り入れたとしても全体として3%ほど九州電力より安くなるのがメリットです。面白い地域密着型サービスが充実しているのもメリットで、先ほどの高齢者見守り健康チェックサービスだけでなく、みやま市の水道代と一緒に払えば、さらに50円安くなったりする利益還元サービスも充実しているのもメリットでしょう。

経営者が地方自治体なので、企業の倒産を心配しなくていいのもメリットです。平野の多い市内にたくさんのメガソーラーを設置することによって電力を供給しています。クリーンな電力を利用したい人にとっても魅力的な会社でしょう。

デメリット

九州電力よりは確かに安いのですが、九州電力管轄内にはさらに安い新電力会社も存在します。比較的コストのかかる太陽光発電で電力供給していることも原因と思われますが、安さという点だけで考えると他の新電力のほうが魅力的です。

みやまでんきのまとめ/ポイント

みやま市の人は水道代とのセット割がありますし、市民サービスの一環としていろいろなイベントもあるので、ぜひとも利用したい新電力会社です。供給区域は九州内となっていますが、みやま市以外の人にとっては、さらに安い新電力もあるゆえ、候補には挙がりにくいかもしれません。

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