エネリスト

電気に関するあらゆる情報をお届け

再生可能エネルギーは普及する?設備建設による生活や環境への影響から考察してみる

   

太陽光や風力発電といった、「枯渇しない」「二酸化炭素を排出しない」環境配慮型のエネルギーとして注目されている「再生可能エネルギー」。

環境への影響や産出国の政治・経済状況の影響を受けやすく、「枯渇する」エネルギーとされている石油や天然ガスなどを補完するインフラとして期待する声が大きくなっています。

再生可能エネルギー先進国のヨーロッパでは、すでにかなりの割合で開発・利用を進めている国もあるようです。日本ではどうなのかというと、世間で騒がれているほど実情では進められているようでもありません。

なぜなのか?そこには、単に環境に優しいエネルギーという話だけでは説明できない理由が存在しているようです。人々の生活と環境への影響というキーワードを基に、再生可能エネルギーの普及や現実の状態を考察してみたいと思います。

風力発電のエネルギー発生には重大な「犠牲」が必要!?

風の力を利用して発電する「風力発電」。風は枯渇する心配もありませんし、環境に有毒な成分なども排出する心配がありません。これだけ聞くと最も活用すべきエネルギーのような気もしますが、実は見逃すことができない問題が存在しています。

それは「騒音」と「振動」の問題です。風力発電は、大きな「羽」に風が当たることで生まれる回転を動力に利用するものです。この回転、実はものすごい音と振動が発生します。

現在はそれほど影響があるような場所にあるわけでもなく、発電所の数自体も多くはないので影響が大きく取り上げられていませんが、今後設備を増やしていくとなれば考慮が必要な問題となるかもしれません。

実は設置段階で森林環境に影響を与えかねない太陽光発電

太陽光発電の設備をつくるには、広大な場所が必要です。現在最も多く設置されているのが「森林地帯」なのです。メガソーラー発電所ほどの規模になると、それは広大な敷地が必要になります。その場合かなりの広さの森林を伐採する必要があります。環境への影響を抑えるための設備建設で、環境を壊して進めなければならない皮肉な現実です。

もし太陽光発電で国民の生活をまかなうほどのエネルギーをつくりだそうとすれば、この森林伐採を途方もないほどおこなわないといけません。

緑の数が減ってしまうことも問題なのですが、もう一つの懸念点として森林地帯につくられている素晴らしい景観が崩されてしまうことも見逃すことができないものです。すでに多くの美しい景観地が、太陽光発電施設の設置のために被害にあっているようです。

まとめ

これから電力自由化の影響で、再生可能エネルギーの設備建設が増える可能性も大いにあります。私たち消費者は、「クリーンなエネルギー」という綺麗な言葉や表現だけで情報を判断すべきではないのかもしれません。

新たに参入してくる新電力会社が、どのような発電手段を持っているのか。その発電手段は、環境にどの程度影響があるものなのか。現在いろんな場面で議論が活発化している「原発」についての可能性も含め、環境を守ることと今の国民生活を現実的にカバーしてくれる電力供給方法について消費者全体で考えていく必要がありそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 5
    follow us in feedly

  関連記事

水力発電-日本の豊かな自然の資源を使った3種類の発電方式

日本には豊かな水の資源があります。 そして昔から水車を使ってさまざまな仕事をして …

知っていますか?スマートメーターのデジタルデータにはこんな恐ろしい危険が

スマートメーターが電力自由化に伴って随時設置されていきます。専門家の間ではスマー …

電力自由化は原発廃止にも期待がかかる

簡単に廃止できるものではないのも現実 電力自由化で消費者が自由に新しい電力会社( …

再生可能エネルギーのPPSは環境重視派に向いている!

電力自由化が2016年4月に始まったら、小売りが全面自由化されるので新電力会社( …

電力自由化に暗雲?電力データ消失事件が起きた!

電力市場で混乱が起きる? 2016年4月から一般家庭でも電力自由化が導入されまし …

主婦は電力自由化に興味がないらしい なぜならこうして節約してるから

「安くなるのなら!」「節約になるのなら!」そのためにはどんな努力をもいとわない、 …

「冷房は電気代がかかるから除湿にしなさい」は時代遅れ!除湿は冷房より高かった 金額差はこれくらい

電気代が高くつくものの代表ともいえるのが、エアコンの電気代です。 電力会社に電気 …

どうしてこのタイミング?電力自由化の歴史を振り返ってみよう!

2016年4月からいよいよスタートする電力自由化。 最近まで知らなかった人の方が …

消費者が無駄に負担しないように・電力託送料金に関する調査会で改善するか?

  消費者が割を食わないようにする料金システムに 電力自由化によって、 …

一戸建てでよく見られる太陽光発電パネルがマンションではなかなか見られないわけ

住民の合意を得るなど手続き上時間がかかってしまうことも   小規模なマ …