エネリスト

電気に関するあらゆる情報をお届け

ネガワットってなに? 3分で分かります

   

電力自由化後に良く聞くようになった言葉に「ネガワット」という言葉があります。このネガワットの操作が電力自由化成功のカギとも言われています。電力自由化の基礎知識としてこのネガワットという言葉を理解しましょう。

ネガワットとは?

予想が付くと思いますがネガワットの「ネガ」はネガティブのネガです。ワットは電力のこと。直訳すると消極的な電力ということになりますが、なぜ電力自由化で消極的な電力が必要になるのでしょうか?電力自由化後に生じる一番大きな問題は「電力の需要と供給を合わせること」です。

今まではどのように電力の需要と供給が保たれてきましたか?電力会社が前日に管轄内の電力使用量の予想をたて、いろんな発電所に「明日は○○KW発電してください」と指令を出すことによってなされていたのです。ところが電力自由化でいろんな会社が自由に電力を売り出すようになりました。当然電力を作りすぎる日もあるでしょうし、足りない日も出てくるでしょう。

以前より電力の需要と供給を保つのが難しくなってしまったわけです。そこで必要になったのは「消極的な電力を生み出すこと」、つまり電力を節約することです。

ネガワットどうやって生み出される?

電力供給がピンチ!となると電力会社は、電力量調整をする会社(アグリゲーター)に節電要請を出します。「電力が足りないので管轄内で○○kwの電力需要を減らしてくれますか」という感じです。電力量を調整する会社はすぐに事前に提携を結んでいる工場などに連絡を入れます。

「○時から○時に電力が足りなくなる予定なので貴社で○kw節電していただけますか?」という感じです。連絡を受けた会社は工場のラインをその時間帯止めたり、照明を半分に減らしたりして、要請のあった時間帯の電力を節約します。そのような節電努力を幾つかの会社が同時に行なうと大きなネガワット(節約した電力)が生み出されるというわけです。

ネガワットを生み出す効果

ネガワットが生み出されることによって、急な電力不足にも対応できるという効果があります。これは電力業界全体において重要な役割を果たすでしょう。しかし節電要請の電話が掛かってきて企業として努力して節約したのに何の報酬もないというのでは企業も協力したくないでしょう。

そこでネガワットを提供してくれた企業には節電量にあわせて報酬が支払われるシステムとなっています。「節電のために工場のラインを止めて損失が出たけど、ネガワットの報奨金がでたから、まあいいか」となるわけです。電力会社も電力を使用する企業もWIN・WINの関係となるネガワットの存在理解していただけたでしょうか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 5
    follow us in feedly

  関連記事

実在しないのに発電している… バーチャルパワープラントって何もの?

電力自由化に伴って新しい言葉がたくさん生まれました。その1つがバーチャルパワープ …

電力はどのように作られているか−3種類の電源はどういう性格があるの?

わたしたちの生活と電力は切っても切れない関係です。家の中を見ると、幾つかの種類に …

電気自由化で電柱が増えるのかという心配は無用

既存のシステムを利用するので、基本的には増設はない 2016年4月に行われる電力 …

電力自由化に伴うセミナーを覗いてみよう!

2016年4月の電力自由化に伴って、多くの企業が参入することがアナウンスされてい …

「再生可能エネルギー」のこれからを考える!コストや今後の課題はどうなる?

資源が少なく、外国からの輸入に頼らざるを得ない日本。益々混迷を極める国際情勢の影 …

中野剛志氏「電力自由化は無能無策」…長いので勝手に要点まとめました

中立の立場で電力自由化の無能無策をまとめる 中野剛志 「電力自由化は無能無策の極 …

電力自由化で注目されるヘルツの違い

東日本と西日本でなぜヘルツが変わっているのか? 50ヘルツと60ヘルツ、日本には …

電力自由化を学び、ビジネスチャンスを掴むための展示会が各地で開催

2016年4月に実施される電力小売自由化ですが、いよいよ新電力会社(PPS)も出 …

電力自由化スタート 現在人気のある事業者ランキング

いよいよ電力自由化が始まりました。数ヶ月がたった今、皆さんはどの電力会社を利用し …

徐々に広がっていった電力自由化の範囲・その経緯を探る

全面電力自由化で一般家庭にも範囲は拡大 電力自由化の背景 私たちが日々使っている …