エネリスト

電気に関するあらゆる情報をお届け

水力発電-日本の豊かな自然の資源を使った3種類の発電方式

   

日本には豊かな水の資源があります。

そして昔から水車を使ってさまざまな仕事をしてきました。
現在は環境保護のため、再生可能エネルギーを用いた発電所が盛んに取り上げられるかもしれませんが、水力発電は水車を回すのと同じ原理です。

環境汚染を避けるよい方法として知られています。
昔から山間部に作られてきた水力発電所ですが、ダムを作るために一つの村が湖底に沈むなどの話を聞かれたことのある方も少なくないかもしれません。
水力発電にはどのような種類があるのでしょうか。3種類の水力発電所の特徴を見てみましょう。

 

「流れ込み式水力発電」は自然にまかせる発電方式

「流れ込み式水力発電」は、河川の水を引き込んで発電する方法のことです。

この特徴は、建設コストを抑えることができることです。しかし、安定した電力を供給することは難しく、水が豊かなときにその全てを電力のために使うことはできませんし、水量の少ない時には当然電力供給量が下がることになります。続いて、2種類目の発電方法を見てみましょう。

 

「貯水池式水力発電」は安定した電力供給を可能にするが、負担も大きい

「貯水池式水力発電」はダムを作って河川をせき止め、発電のために用いる方法のことです。ダムによって、一年中安定して電力を供給できるようになります。

日本の河川は距離が短いため、建設できる場所が多くないのが一つの特徴です。

発電の際にCO2排出などの負荷は少ないかもしれませんが、別の面で環境への負荷がかかります。

例えば、ダムを建設する際には、水没などによって環境が変化するために、負担が大きくなります。長期的に見ると、ダムの底にたまる砂などにより、発電量が徐々に減ってしまうことも負担が大きい事の理由になるかもしれません。

では、水力発電のもう一つの種類を見てみましょう。

 

「揚水式水力発電」はいざというときのためのいわば「電池」の働きをする

「揚水式水力発電」は、他の水力発電と同じく、水が上から下に落ちる過程で発電します。
「揚水式水力発電」の特徴は、発電所の上部と下部にそれぞれ調整池と呼ばれる大きな池があることです。夜間の電力需要が少ない時間帯に水を上の調整池に上げます。

そして昼間、電力が必要なときに水を流して発電を行なうという仕組みです。水力そのものは環境に負担をかけませんが、ポンプなどで水を上げる際に電力を用いることから、費用としては高価です

現在、大規模な蓄電池を作ることは、費用や場所などの面から難しいですが、調整池に水を上げる事によって、いわば「電池」のように電力を蓄えることができるので、とても便利な施設といえます。

かつて水力発電は日本の中心的な発電方法でした。そして将来に新たな開発の余地が少ない分野かもしれません。しかし、再生可能エネルギーとしての水力発電の種類を知ることで、今後の環境保護への取り組み方を考える助けとなることでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 4
    follow us in feedly

  関連記事

海外2カ国の現状−電力自由化を成功する上で何を参考にしたい?

2016年4月1日から始まる電力自由化。 電気料金が値下げになって節約につながる …

電力会社を比較するにあたっての4つのポイントを紹介

電気料金だけでなく総合的に見てベストチョイスしよう 電気料金で比較 電力自由化に …

2016年4月の全面的な電力自由化の認知度は10人中8人以上!

2016年4月の電力自由化は目前に迫ってきていますね。 電気供給元である新電力会 …

電力自由化は原発廃止にも期待がかかる

簡単に廃止できるものではないのも現実 電力自由化で消費者が自由に新しい電力会社( …

電力自由化で今後の同時同量はどうなるの?

電力供給で重要なポイント・同時同量について紹介   電力の安定供給で欠 …

電力自由化後の電気小売事業者の長~い供給約款 かいつまんで説明 

約款はとても長くて読めない、そして難しい 電力自由化後、たくさんの電気小売業者が …

早くも撤退?電力小売り事業者が撤退せざるを得ない3つの理由

電気自由化が開始してから、300社前後もあった小売電気事業者の数もだんだんと減る …

電力自由化後は電力過剰供給になる!?過剰になるとこんな恐ろしい影響が

2015年の9月27日の読売新聞には、九州電力管轄地域で「太陽光発電増えすぎ 停 …

使うと高くなる電気料金のしくみ!オール電化にすると余計に高くつく?

時代の流れを見ると「オール電化にした方が電気代が安くなる!」と捉えられがちです。 …

電気自由化が関係する電気事業制度改正は第3段階でひとまず終わる!

電気事業改革の最後に当たるのが第3段階 いよいよ2016年4月に電力全面的自由化 …