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電気事業での金融派生商品とは何?2つの金融派生商品を知る

   

電力自由化が始まるまで長い期間、地域ごとで電力会社がすべてを独占し、価格を自由に決めることができました。

しかし電力自由化によって、電気事業者の間で価格競争は厳しくなります。今までの電気事業者に加え、ガス会社、インターネットプロバイダーなど、今まで電気事業とは関連のなかった企業も参入することができるようになりました。

どの電気事業者もできるだけコストを抑えたいと思います。

ところが、燃料の価格はさまざまな理由で変動します。燃料のコストが頻繁に変動すると、これからの利益がどれくらい生じるのかを予測しづらくなります。

ここで考えられた取引きの方法が、金融派生商品と呼ばれています。金融派生商品は将来に発生するかもしれないリスクを最小限に抑えるために作られた商品です。ここで、金融派生商品のうち2つを見てみましょう。

 

先物取引−金融派生商品の一つ

金融商品の中には、株式、債権、為替など元になる商品を使って取引をするものがあります。金融派生商品はこうした商品の取引のことではなく、権利を取引するものです。

代表的なものとして、先物取引、オプション取引、スワップ取引などがあります。では最初に、「先物取引」を見てみましょう。

「先物取引」とは、将来のある時点で受け渡しする権利の取引のことです。
「先物取引」では、数量、値段を決めて売買の約束をします。

これによって、燃料となる石炭、天然ガス、石油などの購入費用を見こすことができるようになります。

 

「オプション取引」−「買う権利」や「売る権利」を取引する

「オプション取引」とは、一定期間内にあらかじめ定めた価格で買ったり売ったりする権利のことです。
これは先ほどの「先物取引」
とは異なり、将来のある一定期日に特定の価格で売買する権利のことです。例えば、電力を今後1年間にキロワットあたり15円で売る権利のことです。
このように契約期間中の市場価格を見ながら、権利を行使するかしないかを判断します。

こうした「オプション取引」によって、既存の電力会社だけではなく、発電設備を持たなかったとしても、電気事業に参入できるようになります。

簡単に「先物取引」と「オプション取引」について見ましたが、金融派生商品には他にもスワップ取引などがあります。

そして、スワップ取引のなかでもさらに細かく区分わけがされています。

電力自由化によって、これからは電力を安定して供給できればよいという状態では経営していくことが困難になります。
また電気事業での金融派生商品は、利益を増やしたいというよりも、安定した事業を展開したいという願いの表れともいえます。

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