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「スポット市場」とは卸電力取引で明日の電気を買うところ

   

卸電力取引にもいろいろな種類があります。取引の中でもっとも主流な取引の一つが「スポット市場」と呼ばれています。

これは次の日に発電、販売する電力を入札し、販売を成立させることを意味します。これまでも取引の方法は少しずつ変化しています。以前は金曜日に土曜日、日曜日、月曜日と3日分の取引が開催されていました。

変更後には、スポット市場は一日に1回、365日営業することになります。「スポット市場」は別名、「一日前市場」とも呼ばれています。
これはどのようなしくみでしょうか。どのように電力取引がなされるのでしょうか。
 

一日を30分毎に区切った48個の電力を取引する

スポットという名前から想像できますが、一日の中で電力を必要とする時間帯だけ売買することができます。5

もし電力を売りたいのであれば、どこで発電した電気をいくらで売るかで入札します。電力を買いたい側は、どこで使用する電気をいくらで買いたいのかを入力します。
そして入札の条件を記して取引所に知らせます。もし電気を売りたい場合、複数の時間帯をまとめて入札するブロック入札という入札方法もあります。
これらの情報が取引所で集められ、区分ごとの価格が決まります。この価格に基づいて売り手も買い手も取引をすることになります。これに取引手数料を加算した額が卸電力の価格といえます。
 

毎日の電力需要などにより刻々と変化する市場

卸電力取引で、スポット市場の価格は刻々と変化します。一日の中で電力を必要とするのはどんな時間でしょうか。
通常では、平日の昼間の時間帯です。
午前11時ころにかけて増加し、お昼休みになる12時ころは需要が減ります。そして午後2時過ぎに一日のピークがくるという具合です。

反対に夜間や休日は少なくなります。
さらに季節によってもスポット市場の価格に変化が起きます。
猛暑や真冬日には電力需要が増加しますので、高値になることが想像できます。また卸電力取引では、原子力発電が稼働停止するなどの要因によっても価格が変動します。

何年も前から「スポット市場」の取引がなされていますが、全体の電力供給量や電力需要と比較するなら、卸電力取引で取引されている電力はまだ少ないといえるかもしれません。

スポット市場が活性化されるよう今でも取引方法に変更が加えられています。

最近では、売買可能量の制限がなくなりました。さらに入札が10日前からできるようにもなりました。

気候やその他の要素に合わせてよく準備して入札できるようになっています。入札のシステムや電力事業者が増えることによって、わたしたちが購入する電気の選択肢が増えることが期待されています。

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