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「時間前市場」を設ける2つのメリットはなに?

   

ライフラインとして電力の取引では不測の事態に備えることが必要です。

「スポット市場」で明日の電気を買いましたが、突然の気温上昇で電力需要が高くなることも考えられるでしょう。

他にも不測の事態で、発電が不調になることもありえます。電力需要が間に合わない時のために、「時間前市場」があります。
具体的には、実際に電力を供給する前日の17時から1時間前までの間に取引が行なわれます。このことがもたらすメリットを2つ取り上げましょう。
 

「時間前市場」のメリットは,少しでも安く電気を提供すること

「時間前市場」のメリットの一つは、できるだけ安い費用で電力を活用することにあります。
大手の電力会社だけでなく、新規の電力会社も需要の変化に対応しなければなりません。「時間前市場」のメリットは、緊急の需要が生じた時に、コストが安い発電所から順々に運転して電力を供給できるようになることです。

もし発電所をもつ電力会社であれば、最初に自分の会社に有利なオーダーを組みたくなるかもしれません。

そうなると、コストが安いところで電力が余っていても有効に利用されず無駄になってしまいます。

「時間前市場」によって、実際に電力を供給するギリギリの時間まで効果的に各発電所からの電力を使うことができるようになります。では2番目のメリットはなんでしょうか?

 

「時間前市場」の2つ目のメリットは、明確な料金設定

「時間前市場」がもたらす2つ目のメリットは、電気を供給してもらった時に支払う、「インバランス料金」を明確にすることです。

電力自由化によって発電能力を持たない新規の電力会社が業界に参入します。

発電量が足りない場合には、既存の電力会社に「インバランス料金」を支払って、電力を補給してもらうというしくみです。

今までこの価格は電力会社によって決められていました。新規の電力会社にとって、どうしても必要なので「インバランス料金」を支払いますが、明確な料金設定がわからないと、一体いくら上乗せされるのかわからず不公平に感じるかもしれません。

こうした状況を「時間前市場」により、「インバランス料金」も直前の市場価格を参照することができるようになります。結果としてより明確な、透明な料金設定になります。

簡単に「時間前市場」のメリットを二つ考えました。

他にも、多様な発電方式や小規模な発電設備が参入しやすくなるというメリットも考えることができます。

現在、卸電力取引も新たな取組みがもとめられています。
これから電気の売り方や買い方が多様化し、もっと柔軟に電力を供給できるようになることが期待されています。

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