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卸売電力取引で行なわれるOTC取引とはどのようなもの?2つのメリットとデメリット

   

 

「OTC取引」とは何?

「OTC取引」という言葉は普段耳慣れないかもしれません。
これは英語の「Over The Counter」を略したもので、相対取引とも呼ばれています。
これは卸電力取引所を介さないで行なう取引のことです。

仲介業者が入ることもあります。
「OTC取引」の中には、先渡取引、オプション取引、スワップ取引などが含まれます。
こうした取引の例からわかることは、売り手と買い手が出来る限り有利な取引条件を引き出すために交渉する必要があるということです。

「OTC取引」は新しく参入する電力会社にとって大切な取引です。新しい電力会社は電力の約70%を「OTC取引」を含め、卸電力市場から調達しているからです。

では、「OTC取引」のメリットやデメリットについて見てみましょう。
 

高い柔軟性と計画性−「OTC取引」の2つのメリット

「OTC取引」のメリットの一つは、柔軟性のある取引を行えることです。

ライフラインである電力を供給するときには、安全性が欠かせません。

当然、供給のための設備などを定期的に点検する必要があります。市場取引ではあまり融通をきかせることができませんが、「OTC取引」では、点検等など個別の電力会社の必要や条件を自由に設定することができます。

それで、高い柔軟性がメリットとなります。
もう一つのメリットは、長期での計画を立てやすいことです。電力の供給には、短期的なものもありますが、「OTC取引」で取引するものは、中期(1−5年の契約)、または長期(5年以上の契約)のものが多いです。

「OTC取引」によって、各電力会社は将来の事業の計画をたてやすくなります。
では反対に「OTC取引」にはどんなデメリットがあるでしょうか。
 

調整の複雑さと与信リスク−2つの「OTC取引」のデメリット

「OTC取引」のデメリットは取引を調整することに時間がかかることです。

例えば、各電力会社によって調整したい箇所が異なることでしょう。定期点検の際の電力の調整やその他の細かな条件を1つずつ決めなければなりません。

それに対応したコストはどのように負担するでしょうか。いくらになるかということをすべて電力会社間で調整しなければなりません。

このために時間と他のコストが必要になります。さらに、取引相手を探すことそのものに手間がかかります。そして「OTC取引」の2つ目のデメリットは与信リスクです。

卸電力取引所では、預託金を預かることによって、与信リスクを取引所が負うことになります。反対に「OTC取引」では各電力会社が与信リスクを負うことになります。新規の電力会社と契約を結ぶ際に信用が大切になります。

「OTC取引」のメリット、デメリットをそれぞれ2つずつ取り上げました。
電力自由化が始まっても、「OTC取引」の重要性がうすれるわけではありません。

むしろ今後も電力取引において中心的な役割を果たしていくことでしょう。

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