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こっそり教えちゃう 日本で一番高い電気料金の会社は実はこの会社

   

電力自由化後、少しでも電気料金が安くなればいいと思いますが、大胆不敵にも競争意識がないようにも思える高い値段で売り出している会社もたくさんあります。

企業力に乏しく、料金が高い会社もあれば、見せ掛けのお得感を前面に出しつつも、実際の料金はかなり割高という会社もあります。禁断の「電気料金が高い会社ランキング」をつけてしまいました。早速ランキングを見ていきたいと思うのですが、公平さを帰すために、電気代が高くなる会社がある主な理由を整理しておきましょう。

高い電気料金と原子力発電所の関係

電気を作るのにはコストがかかります。水をダムから流して発電したり、風の強い場所で風車を回して発電したり、地熱で発電したりする自然の力に頼る発電方法は現在の技術では、発電量は多くありません。自然を利用したものではありますが、人件費や設備費などによりコストの安い電力ではないのです。

大量の電力を作れるのは、火力発電と原子力発電ということになりますが、火力発電は1kwに付き15円ほどの燃料コストがかかります。原子力は同じ電力を5円という燃料コストで発電できます。ですから原発が使える地域はそれだけ電気料金が安くなるという傾向があるのは否めません。

東京ガスと大阪ガスが共同設立したエネットなどの新電力は自前の発電所を持っていますが、ほとんどの新電力会社は自前の発電所を持っていません。つまり地域の発電所で発電した電気を電力卸売り市場で購入して販売するするというわけです。

原発が動いている地域は卸売りに安価な電力が揃うので、安く販売できます。しかし原発が動いていない地域では卸売りに高い電力しか出回っておらず、電気料金が高くなるという傾向があるようです。この事情を踏まえて電気料金が高い電力会社はどこなのか見ていきましょう。

北海道電力

現在北海道唯一の原子力発電所である泊発電所は4年以上の停止し続けています。原子力発電所の再開要請を何度もしていますが、まだ再開予定は立っていません。よって現在300kw以上の電力を消費した場合、1kw当たり電気料金は27.16円となっています。ちなみに一番安いのは志賀原子力発電所の1号機2号機が営業運転を開始している北陸電力で同じ条件での1kw当たりの電気料金は22.14円です。

沖縄電力

出典:youtube.com

沖縄にはそもそも原子力発電所がありません。300kw以上の電力を消費した場合の1kw当たり電気料金は26.32円で結構高い水準になっています。沖縄で新電力を登録している会社もありますが、沖縄の依存発電所から電気を買い取る以外なく魅力的な価格は提供できていません。全国的に割高な電気料金であるにもかかわらず、電力自由化が始まっても新電力に乗換えがいまだ0件という不思議な場所です。

ソフトバンクでんき

出典:softbank.jp

3位にランキングされたのは新電力のソフトバンクでんきです。よく電力比較サイトでおすすめランキング1位になっていますが、おすすめされているほど電気料金は安くないのが特徴です。例えば東京エリアにおいて300kw以上の電力を消費した場合、1kw当たりの電気料金は24.25円です。

全国平均が23円であることを考えると、さほど安いと感じないでしょう。もちろんソフトバンクでんきを契約したことによって受けられるスマホの割引やポイントを考えるとお得なのかもしれません。そういうこともあってか、知名度もあり、よく比較サイトで1位に押されている割には、新電力の会社の中でシェアは35位です。

ソフトバンクは自前の太陽光発電所をたくさん持っています。自然環境に優しい発電設備があり、それなのに国から太陽光発電の発電制限がかけられている不利な状況を考えるとこの値段設定と状況も致し方ないのでしょう。

自然環境に力が入れば電気代は高くなる

自然エネルギーを用いた発電は地球の将来を考えると努力を傾ける必要のある分野です。しかし開発コストに費用も掛かりますし、電気代が高くなる会社や地域が出てくることはある程度予想しておくべきことなのでしょう。

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