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電力会社がポイント導入をする訳とは? 知らない人が多いポイント制度のマジック

   

電力自由化となって、どんなサービスが展開されているでしょうか?

目に付くのがポイント制度です。東京電力は電子マネーの会社と契約し、TポイントやPONTAポイントが貯まるようになりました。新電力も次から次に導入しているのが、ポイントによる利益還元サービスです。

ポイントによるサービスが顕著なのはソフトバンクでんきで、電気料金○円に付き何ポイント、加入時に何ポイント、でんきにおけるアンケートに答えるだけでも何ポイントというように、とにかくポイントをたくさん稼ぐ機会を作って顧客集めを行なっています。なぜ電力会社はポイント導入をするのでしょうか?その理由に迫ってみたいと思います。

既存の大手電力会社がポイント導入する理由

大手会社の多くがポイント制度を導入するのには2つの理由があります。

1つ目は電気料金の設定に融通性を持たせるためです。ポイント制度を最初に導入したのは関西電力で、2005年に「はぴeポイントクラブ」というポイント制度を購入しました。電気料金がいくらになったかに応じてポイントを付与していたのです。目的はなんでしたか?電気料金の設定に融通性を持たせるためでした。

解説しましょう。電気料金を値上げ値下げする際には今も昔も、経済産業省の許可が必要です。ですが、思ったような値上げや値下げができないことが少なくありません。そこで電力会社がポイントを付与したりしなかったりすることによって、独自に電力価値を微調整できるように開発されたのがポイント制度だったというわけです。

もうひとつの大手会社がポイント制度を導入する理由は、他社への対抗手段とするためです。新電力会社はあの手この手で生活が便利になるように手を打ってきます。ソフトバンクでんきはポイントが貯まることによって年間で万単位の節約ができると言っています。今や日本中に浸透したWAONやPASMOと提携して、電気料金で貯まったポイントがコンビニなどでも使えるようにしているところもあります。

新電力のサービスに既存の大手が対抗する一番良い方法は、同じサービスを展開してしまうことです。東京電力はPONTAポイントやTポイントをためることができるようにして、新電力のサービスを色あせることに成功しました。

新電力会社がポイントを導入する理由

顧客の心を掴むにはポイント制度よりも、実質目に見える電気料金を安くしてしまうほうが良いのですが、そうしない理由は電気料金は値下げできないからです。もともと薄利多売と言われる電力を安くしてしまっては利益が上がりません。ですからポイント導入という「安くなるイメージを抱かせる」手段によって違いを出すしかないのです。なぜイメージに過ぎないのですか?知らない人が多いのですが、ポイントというのは貯まっただけ消費者に利益として還元されるものではないからです。

知らない人が多いポイント制度のマジック

ポイントが溜まるとなると「貯まった分だけ得をする」というイメージを抱く人が多いようです。しかし実際は違います。ポイント制度というのは、思ったほど得していません。この事実を見ていくとどうして電力会社がこぞってポイント導入するのか理由が分かるでしょう。

電力会社は電気料金200円に付き1ポイントというところが多いでしょう。単純に考えれば1万円電気料金を払えば50円得するというように感じます。しかしポイント制度というのは単純ではないのです。ポイントの実態を掴むために一例を出しましょう。1000円の商品を買ってポイント還元率100%で1000円分のポイントをもらったとします。

次回は1000円の商品をただで買えました。ポイント還元率100%だとタダというイメージがありますが、実質は2000円の商品を1000円で買ったのと同じです。つまり半額になっているに過ぎません。つまりポイント還元率100%と50%OFFは同じというわけです。このように次回に使えるポイントが貯まるというのは見かけ上の安さを出すのに良い方法です。しかも貯まったポイントというのはどれほど利用されているのでしょうか?

ポイントには有効期限というのがあり、それを過ぎると価値を失うシステムとなっています。電力会社を変えてしまうと、それまでのポイントは意味をなさなくなります。このようにポイントというのは実際には貯まった分だけ利益をもたらしません。得しているように見せる効果はありますが、実際には恩恵にあずかれないことが多い制度なのです。

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