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実在しないのに発電している… バーチャルパワープラントって何もの?

   

電力自由化に伴って新しい言葉がたくさん生まれました。その1つがバーチャルパワープラントです。

仮想発電所とも言われます。バーチャルや仮想というだけあって、実在している発電所ではありません。しかし電力を生み出すことができるのです。はたしてどんな方法でこのバーチャルパワープラントは運営しているのでしょうか?

バーチャルパワープラントとは

バーチャルパワープラントとは、たくさんの発電量の少ない発電所と連携させて、必要に応じてまとまった電力を発電してもらったり、多くの工場と連携して電力の必要に応じて電力消費を押さえてもらったりするシステムのことを指します。このバーチャルパワープラントそのものは発電したりはしませんが、日本の電力事情に応じて、電力を調整する機能を持っています。

どのように行なうのか具体的に見ていきましょう。「ある地域の電力需要が120万kwですが、100万kwしか電力供給の予定がない」という状況を想定してみましょう。どのように仮想発電所が電力制御を行なうのでしょうか。

小規模発電所を統括

20万kwの電力が不足しているときに、バーチャルパワープラントが行なうことができる1つの方法は、小さな発電所を取りまとめることです。発電量が1万kw程度の発電所でも20箇所同時に稼動させれば20万kwの電力を生み出すことができます。バーチャルパワープラントはこれらの小規模発電所に、電力不足の時間帯を通知して、その時間帯に発電するよう指示を出すことによって、電力事情が逼迫しているときに「電力供給量100→120万kw」とし問題解決をするのです。

ネガワットを統括

バーチャルパワープラントが解決に使うもう一つの方法は、ネガワットを総括することです。ネガワットとはネガティブな電力という意味なのですが、どういうことなのか例で説明しましょう。

120kwの電力使用予定があるときに、バーチャルパワープラントは事前に協力を表明している工場に連絡を入れます。「○時~○時まで電力が不足する予定です。御社で○kwの節電を行なってください」と通知するのです。大量の電力を消費するのは工場群ですから、幾つかの工場に連絡入れて、電気を使わないようにしてもらうのです。20万kw分の電力を節約してもらえば、20万kwを発電したのと同じだけの効果が見込めます。「電力需要量120→100万kw」として問題解決できるのです。

この節約分電力をネガワットと言います。バーチャルパワープラントは節電に協力してくれた企業に節約してくれた電力量に基づいて報酬を払います。

電力自由化後いよいよ必要になってくる電力の需要供給のバランス

アメリカやヨーロッパ等の電力自由化を先駆けている国では、この電力需要に供給が追いつかなくなることによって何度か大規模都市停電を起こしています。今後バーチャルパワープラントの役割は非常に重要です。移り変わる電力事情にも融通性をもって対応できるカギはバーチャルパワープランとだからです。

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