エネリスト

電気に関するあらゆる情報をお届け

再生可能エネルギーのせいで家計が圧迫?負担金引き上げの理由は?

   

再生可能エネルギーが家庭を圧迫する?

再生可能エネルギーは原子力とは違ってクリーンな発電手段になるとして注目を集めています。地球温暖化の問題なども相まって、再生可能エネルギーが全体のエネルギー比率で増やしていくことに賛成である人もいるでしょう。しかし現在、再生可能エネルギーのために一般家庭が圧迫されていることが問題になっています。

2016年3月18日に経済産業省では、一般家庭の再生可能エネルギーによる負担金を発表しています。月間使用量300kWhの一般家庭の場合で、2016年5月の検針分から現在の474円から月額675円に引き上げられました。

そもそも負担金とは何かというと、再生可能エネルギーで発電した場合、電力会社に買取してもらえます。この買取金額の一部を消費者が負担するというルールです。買取制度が導入された2012年と比較すると、家庭の負担は実に10倍以上に達しています。太陽光発電を導入するところが増えていて、売電をする事例が増加しているのが原因です。

再生可能エネルギーの固定価格買取制度ですが、電力会社が発電事業者から政府の決めた価格で一定期間買い取ることが義務付けられています。

ちなみにこの買取コストに関してですが、電力会社が消費者の毎月の電力料金に上乗せして回収できるシステムとなっています。ということは、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーの普及が進めば進むほど、一般家庭の負担が増す仕組みになっていることが問題です。

負担金は今後どうなるの?

再生可能エネルギーの電力会社による買取が増えれば増えるほど、負担金はます計算になります。つまり上で紹介した固定価格買取制度を維持し続ける限り、負担金はアップすることはあってもダウンすることはまずないと見て良いでしょう。では今後負担金はどの程度の引き上げが予想されるのでしょうか?

環境省では、負担金の将来予測についての試算を出しています。この中では、2030年まで固定価格買取制度が現在のルールのままで継続することを前提にしています。

2030年段階で2012年の負担金から1kWh当たり、1.06~2.61円の上昇が予想されています。ただしこの試算によると2030年が負担金のピークで、そこからは徐々にダウンしていくことになるだろうを見ています。そして2048年になったら、2012年と同水準の負担金になるという結果が出ています。

なぜこのような予想ができるかですが、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の有効期間が関係しています。固定価格でずっと買取をするわけではなく、短くて10年・最長でも20年で終了することになります。この期間が過ぎれば、それ以上消費者が負担金を支払う必要はなくなります。

固定価格買取制度そのものが終了すれば、今後買取対象になる再生可能エネルギーは少なくなります。その結果、ピークを過ぎれば負担金もどんどん下がってくると見られています。

太陽光発電を導入することが一般家庭の有効な対策

いずれは負担金は引き下げられることになるものの、現在の負担は厳しいというのであれば、再生可能エネルギーを供給する側に回ることです。再生可能エネルギーを一般家庭で導入するためには、バイオマス発電や風力発電は現実的ではないです。広大な土地や大規模な発電装置が必要なためです。

太陽光発電であれば、皆さんの住宅の屋根にパネルを設置すればOKです。コストもそれほどかかりませんし、補助金も自治体によっては出ます。太陽光発電ができれば電気料金を節約できますし、売電によって恩恵も受けられます。負担金を少しでも少なくしたければ、太陽光発電のシステムを導入しませんか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 5
    follow us in feedly

  関連記事

2016年4月から始まる電力自由化とはどんなこと?

電力の小売りが自由化することで電気代は安くなる!? 日本ではこれまで電力供給は地 …

2016年4月の電気自由化は電気事業制度改正の第2段階のこと

最も一般家庭に関係してくる電気事業の改革 目前に迫っている電力自由化ですが、実は …

オール電化の効率性を「電力自由化」の前に徹底検証!

いよいよ始まる「電力自由化」を受けて、「うちもオール電化を検討しようかな!?」と …

電力自由化の市場規模は20兆円以上!?ビッグビジネスの到来?

2016年より一般家庭向けに電力自由化が始まるわけですが、実は既に工業用・商業用 …

電力自由化で新規サービスも!ポイントサービス利用できる可能性が

主要3ポイントシステムはすでに電力会社と提携も   顧客獲得の有効策・ …

電力自由化で太陽光発電システムはどうなってしまうのか

2016年4月に電力の全面自由化が開始します。 この自由化は簡単に言えば買う自由 …

電力自由化という投資チャンス 電力会社の投資とひそかに注目される投資先

大きく国の制度が変わるときは投資のチャンスと言われています。 大きく成長する会社 …

電力自由化で見直される再エネ政策

1割強の再生可能エネルギーが2倍になるの?   2030年までに再生可 …

電力自由化に暗雲?電力データ消失事件が起きた!

電力市場で混乱が起きる? 2016年4月から一般家庭でも電力自由化が導入されまし …

電力自由化スタート 現在人気のある事業者ランキング

いよいよ電力自由化が始まりました。数ヶ月がたった今、皆さんはどの電力会社を利用し …