エネリスト

電気に関するあらゆる情報をお届け

ガス会社は電気を売りたくてしょうがいない! ガス会社の参入裏事情

   

もともと国営のガス会社も、民間で長らくプロパンガスを売ってきたガス会社も、電力自由化に伴いこぞって電力売買に名乗りを上げています。

そもそもガスが専門なのですし、すでに固定客がいると思われるガス会社はなぜ電力業界に手を伸ばすのでしょうか?わたしたちが普段あまり考えない、時代の変化を考えるとおのずと答えが見えてきます。ガス会社は電力自由化に参入の裏事情として3つの理由があげられます。

以前ほどガスは必要となくなった

昭和の時代は、料理を作るときは必ずガスコンロを使い、お風呂を沸かすときは必ずガス釜を利用していました。少し年配の方は今も懐かしく思い出すことでしょう。しかし現在どれほどのおうちがガスでお風呂を沸かしているでしょうか?

ガスコンロも最近は徐々に見られなくなってきました。つまり、現代人はあまりガスを必要としなくなったのです。タクシーも以前はすべてガスで走っていました。現在はタクシーが電気自動車だったりする時代です。ガス産業そのものがだんだんと廃れてきており、売上確保と時代の流れに乗るためには電力販売に踏み出す必要があったのです。

多くのガス会社が発電設備を持っている

これは大手のガス会社に限りますが、電力発電は以前から行なっていました。東京ガスをはじめ大手ガス会社は、自前のガス発電設備を持っており、自社や自社関連企業、最近は法人相手に電力販売を始めていたのです。

たくさんの電力を生み出す能力を持っているガス会社は、電力卸市場から電力を購入しなくても自前で電力を確保できる特典が備わっているため、無理なく電力売買に着手できたという背景もあるようです。ガスという自分たちの持っているエネルギーを電気に変えて売るというのは、ガス会社がこの時代の流れの中で、生き残りのために取るべき一手であったというわけです。

顧客と信頼関係をすでに築いている

ガス会社は何十年という期間にわたってすでに顧客にガスを提供してきました。安定したガスエネルギーを供給し続け、料金をもらい、トラブルが起きたら対処するという信頼関係を長年にわたって顧客と築いてきたのです。顧客としてもすでに信頼している会社から電力を購入するのは安心でしょう。同時にガスとのセット割という顧客にうれしいサービスも展開できます。

ガス会社は滑り出し快調

上記の理由で電力自由化後に、一般電気事業者以外で最も業績が上がっているのはガス会社です。東京ガスと大阪ガスが共同出費で設立したエネットは、実に新電力の40%のシェアを占めています。新電力会社の中では、しばらくはガス会社の独走状態続くでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 5
    follow us in feedly

  関連記事

電気事業で必須の3つの用語 −クリーンダークスプレッド・スパークスプレッド・ダークスプレッド どんな意味があるの?

2016年4月から電力自由化が始まりました。電気事業の企業であれば、利益をある程 …

供給区域をまたぐごとに課金されていたパンケーキ問題を解消!!
電力自由化でパンケーキ問題が解消されるのはメリット

区域を超えた電力供給を受けると余計なお金がかかる?   パンケーキ問題 …

日本のエネルギー事情は「高品質なのに災害に弱い」?災害時に弱いと言われる理由とは?

日本のエネルギー事情…ガスや電気は世界的に見ても高品質なことで知られています。 …

水力発電-日本の豊かな自然の資源を使った3種類の発電方式

日本には豊かな水の資源があります。 そして昔から水車を使ってさまざまな仕事をして …

電力会社を比較するにあたっての4つのポイントを紹介

電気料金だけでなく総合的に見てベストチョイスしよう 電気料金で比較 電力自由化に …

火力発電所によって異なる3つの発電方法−火力発電の基礎知識

火力発電所は現在日本の電力供給を支える大黒柱の一つです。 石炭、石油等を用いた火 …

日本の特徴にあった再生可能エネルギーは何?3つの発電所の種類と特徴

再生可能エネルギーとは、エネルギー源が永続的に利用できると考えられているもののこ …

こっそり教えちゃう 日本で一番高い電気料金の会社は実はこの会社

電力自由化後、少しでも電気料金が安くなればいいと思いますが、大胆不敵にも競争意識 …

冷蔵庫もインテリアの一部!おしゃれで節電効果のあるものはないの?

白物家電は浮きやすい? 冷蔵庫は一人暮らしから大家族まで、どのような世帯でももは …

徐々に広がっていった電力自由化の範囲・その経緯を探る

全面電力自由化で一般家庭にも範囲は拡大 電力自由化の背景 私たちが日々使っている …