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電力自由化によって品質がダウンすることはあるの?

   

そもそも「電気の品質」とはどのようなものなのか?

 

電気の品質とは?

電力の自由化によって、電気の品質がどう変化するかを気にする声もしばしば聞かれます。しかしそもそも「電気の品質」とはどのような側面で判断すべきでしょうか?電気の品質は、大きく2つの要素によって構成されると考えられています。

 

 

安定供給できる

電気の品質を考えるにあたって、ダイレクトに私たちの生活に影響するのが安定供給できるかどうかです。もし電気供給が不安定になれば、停電が頻発する可能性があります。
私たちの生活の中で、電気に頼るところは大きいです。もし電気の供給がストップしてしまうと、それだけでかなり生活に悪影響をもたらします。

たとえば冷蔵庫で物を冷やすことができなくなりますから、食料品の保管に問題が生じます。またライトをつけられなくなるので、夜間足元の確認もおぼつかなくなります。夏場の猛暑、冬場の厳しい寒さのときでもエアコンが使えなくなります。

業務面でも支障を生じさせます。パソコンを使った作業ができなくなります。また工場も多大な電力を使って創業しているでしょうから、生産ラインが完全にストップしかねません。停電が起きることによって、経済活動が著しい被害を受けます。

 

電気そのものの安定

電気そのものの安定も重要なポイントです。言い換えれば、電圧と周波数が安定していることになります。現在日本では、50Hzという周波数を保ちながら電力供給を行っています。もしこの周波数が一定でなくなれば、産業用機器に不具合を生じさせる原因となりかねません。

特に高速で回転する機械を使っている場合、周波数が安定しないと製品にムラが生じます。商品として売り出せない不良品の数が増え、生産効率が悪くなってしまいます。

電圧も一定で電力供給をする必要があります。家庭内で考えた場合、電圧が高くなると照明などを明るくすることはできます。しかしその反面、器具の寿命が短くなってしまいます。電圧が低くなると十分な香料を保つことができないとか、そもそも機械が起動しなくなることもあります。

実際に電圧が一定しないことで、深刻な被害が生じたこともあります。2010年に四日市コンビナートの工場が、一時操業停止の事態に追い込まれたことがありました。
なぜこのようなことが起きたかですが、四日市市にある中部電力四日市火力発電所で、瞬時電圧低下事故が発生したからです。電圧が低下するだけで、工場が動かなくなってしまうこともあるわけです。
 

 

 

電力自由化で電気の品質はどうなるか?

電力会社を自由化に伴いのりかえたことで電気の品質が低下するかどうかですが、結論から言ってしまうと大きな変化はないと思ってもらって良いでしょう。というのも新電力と契約したとしても、送電網に関しては従来の電力会社のものを引き続き使用するからです。
たとえば東京電力管轄内で生活している人が他の電力会社に切り替えたとしても、従来の東京電力の送電線を使って電気を受け取れるので、従来通りの電気の品質は維持されるわけです。
新規参入の電力会社は、発電所から送電網までの一切を自分たちで作るわけではありません。既存の電線を借りて電力供給を行います。そして送電のサービスを借りるにあたって、大手電力会社に託送料金という一種のレンタル料金を支払います。ですから新しい電力会社に乗り換えても、電気の品質は今までどおりと思ってもらって構いません。

 

ただし課題も

当面は電気の品質は電力自由化でも変化することはないでしょう。しかし送配電事業者が周波数を維持するために出力を調整します。もし新規参入の企業が増加すると、30分単位とかの短期間で出力調整する電源が増えます。

また新電力の中には、再生エネルギーを導入するところも多いです。
もし再生エネルギーの導入が激増すると、周波数を維持するための調整が難航し、コストも増加する恐れもあります。
そこで今後電力会社が増えても安定供給できるように、発電事業者間のルールを作るなどのしっかりとした仕組みを構築する必要があるでしょう。

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