エネリスト

電気に関するあらゆる情報をお届け

知らないと損する電力自由化に伴う実量制料金計算方法

   

電気料金の計算方法が実量制に変わる どう変わる?

電力自由化となると電気料金は実量制になるといいます。これは今までとどのように違うのでしょうか?
簡単に言うと電気料金の請求の仕方が変わります。

家の大きさに関わりなく、多く電気使う人には高い電気料金が、電気を使わない人には安い電気料金しか掛からない制度に変わります。まずは今まで電気料金の計算方法から見ていきましょう。

 

今までの電気料金計算方法

今までは電気料金は基本料+実際に使った電気量で計算されていました。実はこの構図はかわりません。しかし基本料を何に基づいて計算するかという点が違うのです。

今までは部屋の大きさによって契約アンペア(A)数というのが決められていました。例えばマンションの大きな部屋に住んでいる人は基本的に60Aという契約です。恐らく基本料金だけで1700円ほど取られていたことでしょう。しかしアパートの一人暮らし用の部屋に住んでいる人は20Aという契約です。

つまり基本料金は600円もかかりません。つまり今までは電力会社側が恐らくこれくらい使うだろうと見越して、リミッター(ブレーカーBOXの大もとの一番大きなブレーカー)という特別なブレーカーを設けて、電気の基本料金を決めていたのです。

ですが実際にはマンション住まいでもほとんど電気を使わない家もありましたし、アパート住まいなのに電気機器がたくさんあっていつもリミッターが落ちてしまう部屋もあったかもしれません。
そこで実量制により実情にあった電気料金計算方法へと見直されることになったのです。

 

これから変化する実量制による電気料金計算方法

これからは設備によって判断されるのではなく、実際に使った電気量に基づいて基本料金が計算されます。この実量制の計算方法はすでに企業相手の高圧メーターには実施されていました。カギとなるのはスマートメーターです。今までの電気量メーターは玄関の上か隣の計量BOX内にあったころでしょう。

電気検針員が毎月目視でみて電気使用量を調べていました。それがこの実量制導入の変化に伴って、すべて自動検針システムを要したスマートメーターに入れ替わります。

電気検針員は必要なくなり、30分に一度どれくらい電気が使用されたかは自動的に電力会社に送信されます。

この制度によって可能になるのは、電気検針員の撤廃だけではありません。各家庭最大どれくらいの電気を使うのか(ピーク電力)を電力会社が知ることができるのです。

マンションの大きな部屋でも1年を通して最大40Aしか使わなかった家庭は自動的に40A分しか基本料金しか取られません。

その逆でアパート住まいでも最大50Aも使ったところは50A分の基本料金が請求されるようになるのです。

 

実量制によって達成される事柄

実量制導入によってより公平な電気料金の計算がなされます。またリミッターがいつも落ちて、電気設備がダウンしてしまう事態も避けられるでしょう。

検針員はメーター見に行く必要はなくなるので、より経費削減にも役立ちます。一軒屋などは検針員にあわせて在宅しておく面倒も省けるでしょう。

 

新しい実量制に伴う注意点

新しい電気料金計算体制は、ピーク電力によって決められます。
よって夏の暑い日、クーラーを全開、電気温水器も追い炊きし、ポットも追い抱きしお湯沸かすなど、30分間に渡って電気をたくさん使うと、それによって一年間の電気料金の基本料が設定されます。

夏のたった30分間のために一年間高い基本料を払うことになるのです。ですから節約に気をつけたいなら、同じときに電気をたくさん使わないことを心がけるといいかもしれません。

ピーク電力さえ高くならなければ高い電気料金を払わなくて済むようになるのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 5
    follow us in feedly

  関連記事

電力自由化に伴い通信業者が続々参入!どんなサービスを組み込んでくる?

  電力自由化に伴い通信業者が続々参入!どんなサービスを組み込んでくる …

電力節約の究極の方法!? オフグリッドな生活で電気を自給自足する!

電力小売市場が全面自由化し、一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになったのはご …

スマートハウスと電力自由化の関係ー最も節約できるプランはどれ?

スマートハウスとはなに? 近年各家庭での電力消費を抑えたいという考えから、「スマ …

電力自由化用語 「アグリゲーター」ってなに?

電力自由化後に注目を浴びるようになった言葉の一つにアグリゲーターという言葉があり …

「スポット市場」とは卸電力取引で明日の電気を買うところ

卸電力取引にもいろいろな種類があります。取引の中でもっとも主流な取引の一つが「ス …

海外2カ国の現状−電力自由化を成功する上で何を参考にしたい?

2016年4月1日から始まる電力自由化。 電気料金が値下げになって節約につながる …

次々と新電力に参入する外資企業 日本にとってもプラス、マイナス?

電力販売に続々参入する外資系企業 日本政府はこのたび電力自由化での外資参入規制を …

将来の卸電力取引の発展に必要な「先物取引」

欧米などではすでに活発に取引されている電力の「先物取引」。 日本の卸電力取引所で …

人口減少に少子高齢化・エネルギー問題とどう関係してくる?

日本の人口は今後減少する 日本の人口は今まで増え続け、1億人をすでに突破していま …

電力自由化スタート 現在人気のある事業者ランキング

いよいよ電力自由化が始まりました。数ヶ月がたった今、皆さんはどの電力会社を利用し …