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電力自由化で夜間電力は安くなる高くなる?

   

夜間電力の価格 今後の展望は?

電力自由化に伴い私たち電気消費者が気になるのは料金です。
今までも各家庭電器使用状況に合わせていろんな電気料金プランが設けられており、特に夜間電力においては割引制度が受けられるプランがありました。

電気温水器を設置している場合は特にそうです。夜間に当たる8時間や10時間は通常の3分の1当たりの値段で電力が購入できたのです。

電力自由化後、メーターがスマートメーターに変わると夜間電力はさらに安くなるのでしょうか?まずはなぜ夜間電力は安くできるのか?を確認し、その後電力自由化後の夜間電力の価格の展望を見てみましょう。

 

なぜ夜間電力は安くできるのか

原子力発電や一部の水力発電設備は効率を落とさないために発電を止めることができません。例えば原子力発電だと一旦原子炉を止めてしまうと再び発電を始めるのにかなりの時間が掛かるので運転を24時間365日止めません。
よって夜間に電力は余ります。

その余った電力で夜間にダムの水をポンプで揚水して、お昼間の電力が必要なときに水力発電で発電するほど余ります。
つまり夜間は発電費用が安い電気が多く余るのです。その逆でお昼は電気が足りないのでコストの高い石油を燃やすことになり発電費用が高いということになるのです。

 

今までの夜間電力の安さを還元する試み

今までも電力各社は夜間割引プランなどを実施していました。方法は2つ電気メーターを取り付けて、タイマーでお昼間は電気メーター①で計測し、夜間は電気メーター②で計測するというものです。
夜間にタンク内の水を温める電気温水器などを設置しているお家や、お昼間は外出しており電気を使わず、基本夜しか電気を使用しないというおうちはかなり電気代が安くなっていました。
しかし電力自由化後にスマートグリッドといわれる電力管理システムが導入されると更なる夜間電力の有効利用が見込まれます。

 

今後の夜間電力の安さを還元する試み

スマートグリッドとは簡単に言うと、電力自由化後に随時取り付けられる30分後とにリアルタイムで電力使用量が送信される電気メーター(スマートメーター)の有効利用で、電力の必要を自動的に予測し、その予測データーに伴って発電量も自動制御しようという試みです。

電力自由化後は必要発電量の予測が大きくものを言うのでスマートメーターのデータは大きな力となるでしょう。同時にスマートメーターの設置によって、今まではあいまいだった各家庭がどの時間帯にどれだけの電気を使用したかというデータも得られます。

つまり以前よりも細かく夜間電力サービスを展開できるというわけです。あくまでも例ですが、電力が余りがちな深夜の12時から朝方6時までは1kwの値段がわずか6円。

朝6時から朝9時までの出勤タイムは1kwごとに20円。9時から昼の12時までは工場も動き出すので、1kwごとに27円。12時から午後3時までの電力ピーク時は1kwごとに35円。午後3時から夜6時は1kwごと25円。工場なども電気を使用しないものの家庭電力はピーク時になる6時から9時までは1kwごとに20円。

9時から夜の12時まではかなり電気使用が減るために1kwあたり15円。このように細かく発電コストに見合った電気の価値に合わせて電気料金を臨機応変に変化させることも可能です。
これを行なえると以前よりも深夜料金はさらに安くなるものと思われます。

 

夜間料金の恩恵にあずかるには

スマートメーターが普及していくと、各電力会社は上記のようないろいろな料金プランを提出してくれるでしょう。
めんどくさがって今までと同じでいいとなると恩恵にはあずかれません。

自分が家にいて電力を使うであろう時間を考え、一番お得なプランを選ぶことが必要です。
とくにお昼間は出勤して夜しか基本的に電気を使わないというお宅は、電気代が半額以下に抑えられるチャンスとなるかしれません。

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