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電気の大量消費先の病院・電力自由化で電気代をセーブできる?

   

今後の電力の安定供給に不安も…対策を講じるべし

 

何百万円単位で発生する電気代

一般家庭で1か月当たり消費する電気量は数千円、かかったとしても1万円ちょっとというところが多いでしょう。

しかし大型の施設になると電力消費量が一般家庭の何倍になって、その分電気代も高額になります。
大量に電力消費する施設の中の一つに、病院があります。

病院の場合、多数の医療機器が設置されていて、これらが常に電力を消費します。

特に生命維持装置のような、一瞬たりとも止めることのできない機器なども多数用意されています。

入院病棟を持っている中規模以上の病院となると、明かりなども24時間点灯させないといけません。
このような関係もあって、病院の電気代はかなりのコストになります。

環境省のデータによると、延べ床面積7万5000平方メートルくらいの病院で、1か月あたり830万円程度の電気料金がかかると言います。

私たちの多くの年収をはるか超える電気料金を1か月で負担している計算になります。年間で見れば、1億円程度も電気代に費やしているわけです。

病院の電力の使用内訳を見てみると、照明は全体の1割程度だといいます。
その他主要なのは、3割程度を占める空調と4割くらいを占める給湯だといいます。

患者が快適に過ごすためには、一定の室温にする必要があり、そのために絶えず空調を動かなさいないといけません。
また患者が入浴をする時や料理を作るときに使用する給湯設備も欠かせません。

 

電力自由化で節約できる可能性も

病院でも少しでも電気代を節約するための対策がいろいろと取られています。たとえば多くの病院で取り入れている電気代対策として、LEDがあります。
従来の蛍光灯からLED電球に変えることで、電力消費を安くできます。
また蛍光灯と比較して熱を発しないLED照明を使用すれば、空調の負担も軽減できます。

また給湯関係も電力消費の中でも多くを占めていることを既に紹介しました。
給湯器をこまめに切ることで、電気代を少しでも節約できます。
ちなみに給湯器を1日中つけっぱなしの状態にして言うと、年間1900円もの待機電力がかかるといいます。もしこまめに給湯器を使っていない時にパネルのスイッチを切れば、2割程度の電力削減の効果が期待できます。

このように電気代を節約して、少しでも病院の経営状態を良くしようとする努力がいろいろな医療機関で試みられています。しかし今回電力自由化がなされることで、もしかすると電気代の大幅なコストカットが実現できるかもしれません。

さまざまな電力会社の中から、供給先を選べます。すなわちより電気代のかからない電力会社に乗り換えることも可能になります。
病院関係者は電力自由化を機に、電力会社の乗り換えを検討しましょう。
場合によっては、かなりの電気代のコストカットができるかもしれません。

 

電力の安定供給は可能か?

病院関係者の間で、電力会社の乗り換えを検討しているところもあるでしょう。
しかし実際に乗り換えに踏み切るのは躊躇しているケースもあるかもしれません。
それは、電力会社を乗り換えることで電力の安定供給が見込めるのかということです。

病院によって、医療機器は一瞬たりとも止めるわけにはいきません。生命維持装置や酸素吸入器などは電気の供給がストップして動かなくなれば、患者の生命の機器にもつながりかねません。
また手術中に停電などを起こせば、モニタリングもできませんし、電気メスなども使えなくなります。

電力自由化によって、発電設備の技術や保守能力も多様になります。もしかすると発電設備に十分な設備投資を行っていないと、電力供給が不安定になる可能性は否定できます。
また電力自由化で、価格競争も進むでしょう。

そうなると少しでも安く電気を供給するために、余分な設備を持たなくなるかもしれません。
その結果、想定外のトラブルが起きるなどした場合、バックアップしてくれる電力会社も見つからず、大規模な停電が起きる可能性もゼロではありません。

特に大規模災害が起きたときには、電力供給がどうなるかは予想できないでしょう。そこで病院も電気供給が立たれたときの対応策を考えておく必要があります。

たとえば自家発電を導入して、大規模な停電が起きても数日間は自前で電力をまかなえる状態にするなど、万が一の事態を考えておいた方が良いでしょう。

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