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電気代の節約に光明?電力の部分供給を解説

   

電力供給の3種類のスタイルを紹介
 

電力自由化に伴う電力供給の3モデル

 
電力自由化によって、今後新電力と呼ばれる新規事業者がどんどん電力業界に参入してくるでしょう。電力自由化に伴い、電力供給のスタイルも多様化すると考えられます。現在想定されているのは、

 

  • 全量供給
  • 常時バックアップ
  • 部分供給

 
の3種類です。

電量供給とは、従来の電力会社の方式と一緒です。

つまり契約をした電力会社が、需要家に対して100%電力を供給するシステムです。

2つ目の常時バックアップとは、新電力は自分で発電した電力だけでなく、一般電気事業者から一部電気を買取して需要家に電力供給するシステムです。

一般電気事業者から新電力はいったん電力を受け取ってから需要家に供給するので、需要家から見れば、全量供給を受けている感じになります。

最後の部分共有ですが、新電力と一般電気事業者がそれぞれ需要家に対して電力供給を直接行うモデルです。いったん新電力から一般電気事業者から電力を受け取らないのが、常時バックアップとは異なる点です。

部分供給の場合、新電力と一般電気事業者の2つと契約をして、電力供給を受け取るスタイルになります。

 

経済産業省も認めているスタイル

 
この部分供給ですが、2000年の電力の特別高圧の小売部分自由化の開始時に認めています。また部分供給における問題行為に関してもガイドラインの中で明示されています。
具体的には、需要家の部分供給を申入れした時に一般電気事業者が部分供給を拒否することは認められません。

その他には部分供給料金を通常よりも高額に不当設定するといったものです。
これらの行為は電気事業法や独占禁止法に抵触する恐れが強いとしています。

経済産業省はこのほかにも、2014年に開催された電力システム専門委員会の中で電力自由化の範囲において部分供給は制度的な制約を受けないという見解を出しています。

一般電気事業者の従来通りの水力や火力、原子力発電とグリーン新電力とも言える風力発電などとの部分供給についても、電気事業法上の供給規制は設けられないという見解も提示しています。

 

電気代が節約できるメリット

 
部分供給によって、それぞれの電力会社のおいしいとこどりの可能性が出てきます。たとえば一般電気事業者から、通常時に使用する電力の供給を受けます。

そして昼間ピーク時に使用する変動部分を新電力から購入した電力を割り当てるといったことも可能なわけです。このような部分供給のスタイルをとれば、1社から独占的に電力供給を受けるのと比較して電気代の削減が期待できます。

ちなみに2013年に東京都立中央図書館が部分供給に踏み切りました。その結果従来の電力供給スタイルと比較して、部分供給にすると年間約400万円もの経費削減効果が期待できると発表しています。

新電力の中には、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーで発電するのを売りにしているところもあります。

地球にやさしい一面があるものの他方で、安定供給に問題があるというデメリットも考えられます。しかし部分供給であれば、電力が不安定になっても、一般電気事業者からの供給があるので自然エネルギーを無理なく活用しやすくなります。

 

部分供給には課題も

 
しかしこの部分供給ですが、課題もあります。最大の問題点は、使用料が高くなることです。

その他にも安定した電力を新電力に要求することで、新電力側が部分供給を断念する事例も見られます。
実際国内で電力の部分供給が行われたのは、3件しかありません。

先ほどの図書館の他で1件はあるスーパーマーケットで一般電気事業者と新電力が部分供給をした事例があります。
新電力が一般電気事業者と比較して電気料金が割安だったことから、昼間は新電力、夜間は一般電気事業者から購入する方式をとっていました。

しかしこの手法は2002年から2004年までの2年間くらいしか実施されませんでした。

もう一つの部分供給ですが、こちらも2005年に開始され、翌年には断念しています。つまり2016年2月現在、部分供給を実施している所は国内ではありません。
部分供給はシステム上メリットもあるものの、現実世界ではクリアしないといけない問題も多数あることがわかります。

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