エネリスト

電気に関するあらゆる情報をお届け

海外2カ国の現状−電力自由化を成功する上で何を参考にしたい?

   

2016年4月1日から始まる電力自由化。

電気料金が値下げになって節約につながるという期待もあるかもしれません。反対に、電気料金が今まで以上に高くなるのではないかと心配する方もおられるかもしれません。これまでは、電力がどんなところから来るのか、どんなエネルギーを使った電力を使用したいか選択の余地がありませんでしたが、これからは環境に対する考えを反映した選択も出来るようになることでしょう。

ではこれからの電力自由化がどんな方向に向かうといいと思われますか?海外では幾つもの国がすでに電力自由化を始めていますが、日本が参考にできるどんな国があるでしょうか。これから2つの海外の現状に目を向けてみましょう。

イタリア−再生エネルギーがカギ

海外の現状を見る上で、日本と環境の似た国は参考にしやすいといえるでしょう。イタリアは日本と同じように資源の限られた国です。電力のためのエネルギーを海外から買わなければなりません。イタリアではかつて早い時期に原子力開発が行なわれてきました。しかし、チェルノブイリ、福島などの原子力発電所の事故によって、脱原子力の方向に向かっています。

それで、イタリアでは再生エネルギーの開発が進められ、2012年の国際エネルギー機関のデータベースでは、再生エネルギーが全体の30%以上をしめるようになりました。もちろん日本とイタリアで異なる事情もあるかと思います。そして再生エネルギーにも、水力、太陽光、地熱など様々な分野に分かれていますが、日本でも電力自由化によってこうしたエネルギーの選択肢が増えることが期待されています。

ではイタリア以外にも電力自由化で日本が参考にできるどんな国がありますか。電力自由化で国民が選びやすいシステムを構築する点でイギリスを参考にできます。

比較サイトで公正な情報が得られるイギリスのシステムが参考になる

日本は4月から始まる電力自由化を前に、比較サイトで価格や条件を見ることができます。これらのサイトは大変便利ですが、本当に正しい情報だろうか、公平な判断がなされているのか疑問に思うこともあるかもしれません。この点で、OFGEM(電力・ガス市場局)が比較サイトを認定し、需要家がそのサイトから電力会社を選ぶことができるようになっています。

なので、消費者にとってはスポンサーによって影響されるサイトではなく、公正な比較サイトから契約できるのが安心の理由です。現在OFGEMが認定している比較サイトは12あります。比較サイトも選択肢が増えれば増えるほど、さらに信頼できるシステムづくりにつながることでしょう。これはこれからの日本が参考にできる点です。

海外の現状を見ると、20年以上電力自由化を進めてきて、成功例や失敗例などが見られます。4月から制度が始まることは、システムが完成していることとは異なり、さらに改善が必要になるかもしれません。こうした海外の現状を知ることが消費者にとっても、電力会社にとっても役に立つのではないでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 5
    follow us in feedly

  関連記事

電力自由化ではグリーン電力でも電力会社を選ぶことができる!

デメリットは割高になる可能性があること 電力自由化で誕生する新電力会社(PPS) …

電力自由化はメンテナンスの自由化を生む-こんな恐~い影響が予測される

電力自由化はメンテナンスの自由化をも生む 電力自由化になって変化することは電気が …

電力会社がポイント導入をする訳とは? 知らない人が多いポイント制度のマジック

電力自由化となって、どんなサービスが展開されているでしょうか? 目に付くのがポイ …

電力小売全面自由化開始から3ヶ月 本当に自由化は成功するのか

電力小売市場が全面自由化されおよそ3ヶ月が経過しました(執筆時点)。 2016年 …

電力自由化で脱・原発が叫ばれている!

全面自由化が日本の将来の明暗を分ける!? 2016年4月。これまで部分的に認めら …

再生可能エネルギー・日本では少数派だが海外では普及している理由は?

全く異なる日本と海外の再生可能エネルギーコスト 再生可能エネルギーは地球環境にや …

電力自由化で電気代節約!ヒートポンプとエコキュートでさらなる効果も

電力自由化で電気が選べる このたび電力自由化と言って、一般家庭でも契約する電力会 …

電力自由化の今だからこそ!国内最大のエネルギーサミット・電力自由化サミットジャパンに注目すべし

電力需要の高まる夏に行われるサミット グッドフェローズという「タイナビ」という太 …

水力発電-日本の豊かな自然の資源を使った3種類の発電方式

日本には豊かな水の資源があります。 そして昔から水車を使ってさまざまな仕事をして …

電気自由化が関係する電気事業制度改正は第3段階でひとまず終わる!

電気事業改革の最後に当たるのが第3段階 いよいよ2016年4月に電力全面的自由化 …