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電力自由化後は電力過剰供給になる!?過剰になるとこんな恐ろしい影響が

   

2015年の9月27日の読売新聞には、九州電力管轄地域で「太陽光発電増えすぎ 停電の恐れ」という記事が掲載されました。

なぜ最近まで原子力発電も停止に追い込まれ電力不足が心配されていたのに、今度は急に電力供給過剰が心配されるようになってきているのでしょうか?

供給過剰のニュースなぜ?

なぜ太陽光発電の発電能力が高く供給過剰というニュースが出ているのでしょうか?電力自由化を前にしてたくさんの小売電気業者が国へ届けを出しています。その多くは太陽光発電設備の届出で、既に電力供給を開始しています。

つまり単純に届出を出したすべての発電所の発電能力を足すと供給過剰の試算となるのです。実際、2015年6月4日の時点では九州電力管轄で最高発電量407万KWを記録し、そのときの電気の需要量は1016万KWであったので、実に総電力量の4割が太陽光発電でまかなえたときもありました。

停電の可能性なんで? 読みにくい太陽光発電

太陽光発電は確かに大きな電力を供給する能力があります。しかし太陽光電力は読みにくいのです。天気予報で「明日は晴れでしょう」と言っても雨が降るときもあります。少なくとも曇りのなるときは多くあります。

太陽光発電は太陽が顔を見せてくれないと十分な発電ができません。電力発電予想は前日に行ないます。ただし当日になって太陽光発電に期待していたのに、急に雨が降りだし、発電量がほとんどないとなるとどうやって400万kwもの電力を補うのでしょうか?

あわてて火力発電所や揚力水力発電所に電力供給の命令を出しても作動までいくらかのタイムラグがあります。電力供給が間に合わず一時停電なんて可能性もあるかもしれません。実際九州電力も「(太陽光発電は)電気供給能力増加という点ではうれしいが、電気供給計画が立てにくくなった」と述べています。

太陽光発電の供給能力の不安定さは、天候の変化だけでなく、小売電気業者の動向が読めないことからも来ています。太陽光発電を持つ新規の小売電気業者は、利益のために発電します。つまり採算が合わないと判断すれば発電をやめてしまうかもしれないのです。よって届けられたすべての発電施設が順調に稼動する予測も立ちにくいのです。しかし現状は電力過剰です。過剰となった電力はどうなるのでしょうか?

過剰になった電力はどこに行くの?

どこにも行きません。ではどうなっているのでしょうか?理解するために家にある電気機器の使用可能電圧を見てみましょう。おそらく95V~110Vと記されていることでしょう。これはその間の電圧が供給されていれば正常に作動しますよという意味です。

この使用可能電圧が過剰になった電力がどこに行くかを理解する鍵です。仮にある地区の電力需要が100万kwあるとしましょう。その時にピッタシの100万kw発電して供給すると電圧は100vを維持できるとします。100Vなので電気機器は問題なく使えます。

仮に少し発電量が少ないとしても、電圧が95v以下にならなければ電気機器は問題なく使えます。では電力過剰となり100万kwでいいところをプラス10万kw送電してしまうとどうなりますか?単純計算では電圧は110vとなってしまいますが、それでも使用可能電圧の範囲内で各家庭の電気機器は問題なく使えてしまいます。

つまり過剰電力はどこかに消えるわけではなく送電線上にとどまっているのです。(もちろん供給場所が送電線が長ければ長いほど送電線上での電圧降下なども起きるのでこれらの解説は過剰になった電力がどうなっているかの参考までに)

電力供給過剰の今後と私たちへの影響

今後電力需要は減る見込みです。信号機もすべて電力をほとんど消費しないLEDに変わり、クールビズなども浸透化しました。工場も高度経済成長期のような大容量の電力ではなく、ハイテクが進み省電力で同じことが行なえるようになっています。発電量の読みにくい太陽光発電と上手に付き合いながら、これからも電力供給量維持していく努力がなされていくことでしょう。

私たちへの影響は電気料金値上げです。なぜ値上げになるのかというと現在1kwにつき22円ほどで電力は売り出されていますが、太陽光発電で生み出す電気はコストは1kw30円以上してしまいます。

国の政策として太陽光発電コストの赤字分は均等に割ってすべての消費者が負担するということになっています。つまり電力自由化後、太陽光発電で電力供給量が上がれば上がるほど、私たちの電気料金は上がるということなのです。

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