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余った電力は、家の下に貯蔵してしまう時代になるそうな

   

地球を汚さない発電方法が注目されるようになって来ました。CO2削減も、核廃棄物の削減も両方可能な再生エネルギーの利用が世界中で推進していっています。

しかし再生エネルギーが増えていくと同時に、必要になるものがあります。それが電力貯蔵システムです。なぜ再生エネルギーが増えると電力貯蔵が必要になってくるのでしょうか?日本ででどんな電力貯蔵システムが計画されているのでしょうか?

電力貯蔵とは

電力貯蔵というのは、各家庭ごとに、さらには国家対策として余った電力を貯めることです。現在日本国を始め世界中の国々で推進されています。家庭の電力貯蔵はどのように行なうのでしょうか?

大きな自動車のバッテリーが家に備わると考えてもらえると良いでしょう。自動車も車軸の回転を利用してバッテリーに電気を溜め込み、必要に応じてバッテリー内の電力を、ライトを照らしたり、カーナビを動かしたりするなどして利用しています。

同じように自分の家の太陽光発電の電力が余ったときや、夜間に自分の家へ供給される電気が余っているときには、床下などにある電力貯蔵システムに電力を蓄えることができるようになるわけです。貯まった電力は、電力が足らなくなったときに使えます。

雨の日で太陽光発電ができないときなどにも使えるでしょう。国家対策としての電力貯蔵はどのように行なわれますか? 現在でも行なわれている方法としては、夜中の余剰電力を用いて水をポンプで汲み上げて、お昼の電力需要ピーク時に使うという方法で電力を貯蔵しています。後で論じますが、最近では更なる新しい電力の貯め方も現れています。

なぜ電力貯蔵が必要か?

なぜ電力貯蔵というのが必要になってくるのでしょうか?今までは電力を貯蔵しなくても、前もって電力使用予想を建てて、それに伴う発電計画をすることによって電力需要をまかなえていました。これまでどおりすればいいのではないでしょうか?いいえ。

ここで今推進している再生エネルギーの特徴が関係しているのです。再生エネルギーは発電量が不安定で計画が立てにくいゆえに電力貯蔵が必要なのです。例を挙げて説明しましょう。ある地域で明日200万kwの電力需要が見込まれていたとします。

その地域には100万kwの火力発電、100万kwの太陽光発電、10万kwの風力発電、10万kwの水力発電で電力をまかなう計画があったとします。ですが次の日になってみると、天気予報と違い、太陽は顔を出さず、風も吹きません。太陽光発電の発電量は大きく割り込み、風力発電も見込めません。つまり電力足りなくなるのです。

その逆に、明日は曇りで太陽光発電にあまり期待できないと思っていましたが、翌日になると快晴で太陽光フル発電で電力が余ります。このように再生エネルギーというのは、気象条件によって発電量が大きく左右されるという特徴があるゆえ、電力供給事情に柔軟に対応できるようにするシステム、つまり電力貯蔵が必要になるのです。

今後どうやって電力を蓄えるのか?

まず各家庭としては、今後、各家庭にリチウムイオンの大型電池を取り付けられていくでしょう。リチウムイオン電池に加えて各家庭にHEMSという電力制御システムが配置されます。

HEMSの指令の下、余った電力は床下のリチウムイオン電池に貯められていき、必要に応じて使われていきます。国家として今後電力を蓄える方法として注目されているのは「圧縮空気電力貯蔵」という方法です。余った夜間電力で空気圧縮機を動かし、圧縮空気を岩塩採掘跡に詰め込みます。洞窟内に圧縮された空気をお昼間の電力ピーク時に噴出させて、タービンを回し発電するという蓄電方式です。

日本の目標

日本は平成24年には「グリーン政策大綱」と呼ばれる計画を発表しました。2030年までに全ての家庭に電力貯蔵のできる蓄電池を備えるなどした電力制御システムHEMSを設置を目指していくということです。地球温暖化と核の問題が進む中、日本は再生可能エネルギーの推進の模範国として世界に警告を鳴らしていくことになるでしょう。

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