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エネファームで地球温暖化対策をしながら節電へ

   

電力市場が全面的に自由化になって、これまで節電と言えばあまり電気を使わないようにするなどの方法しかなかったものが、電力会社を変えることで同じ量だけ電気を使っても電気料金そのものを安くできるようになりました。

パソコンや家電など、電気を必要とする製品が必需品ばかりになっている昨今では電気を使わないようにするということは難しかったので、一般家庭にとってはこの自由化は歓迎するべきことですね。

自由化によっておもしろくなったのは、ポリシーによっても電力会社を選択できる点です。とにかく安いことが最低条件であるだとか、ガス料金などとセットで口座を一本化したいだとか、または発電方式で環境にやさしくなど、いろいろな道があるのです。

ですので、この機会に様々な節電を考えていくべきなのではないかと思います。

そんな中で考えてみたいのはエネファームです。
最近耳にするようになった単語ですが、しっかりとどういったことかを理解されていますか。

まず、エネファームとは「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」の通称です。

燃料電池とコージェネレーション両方の機能を持ったシステムになります。
燃料電池は水素と酸素を化学反応させて電気を生み出すもので、主にガスを使います。
コージェネレーションは英語では「Combined Heat And Power」と呼ばれ、要するに発電で発生した熱を利用した新しいエネルギー供給システムのことです。

都市ガスなどを使って燃料電池で発電させ、その電気で家の中の家電などを動かします。そして、発電で発生した熱を利用して暖房やお湯を使えるようにするといった、これまで無駄にしていた排熱を利用するというシステムで、環境に優しいのがエネファームなのです。

 

エネファームのメリットとは?

エネファームで得られるメリットは省エネと電気代節約です。

排熱を利用して暖房やお湯を使えるようにできるので、エネルギーを無駄にせず、その分の節電が可能なのです。

また、大手電力会社が大規模な発電所で電気を作るのに比べて、自宅で発電し排熱を使うというその距離的な点や、無駄にしていた排熱をしっかり再利用する点から見て、地球温暖化の対策にもなっていると評価されます。

一般家庭でエネファームを1年間使うと石油や天然ガスといった一次エネルギーの使用量を23%減らし、二酸化炭素は約1.3トンも抑えることができるとされています。

ほかにもいくつもメリットがあり、例えば、大規模停電が発生しても自家発電が可能であることやガスとセットになるのでエネファーム用の優遇プランがあったり、新しいシステムは発電量や消費量をモニターでチェックできます。
最近はエネファーム用の装置の価格も下がってきていますし、国や自治体が補助金制度を設けているので、安く始めることもできるようになっています。

 

いいことばかりとは限らない?

エネファームにも多少欠点はあります。
ネットで検索するとメリットが多く見られ、実際にそうなのですが、完全に普及していない以上、デメリットも存在します。

例えば、上記でエネファームの装置価格が下がってきていると書きましたが、それでも思っているよりはまだまだ高いです。

そうなると、最初のうちは節電できたとしても、初期費用と比較すると最初のうちは節電効果が納得のいくものではないかもしれません。
それに、太陽光発電であれば発電した電力を売電できるのですが、エネファームではまだ売電をすることはできません。

しかも、大概の装置はしっかりとメンテナンスをしていてもせいぜい20年までしか使えません。
また、都市ガスに用いられている天然ガスはすべて海外からの輸入です。

ガスの単価が高騰したり、為替レートが大幅に変動すると輸入価格が急激に上がってしまい、ガス料金が高くなる可能性もあります。
そうなると、節電できた金額と値上がりした分を比べると、果たしてその効果はどうなのでしょう、といった問題もあります。
エネファームはメリットも多いですが、デメリットも考えて導入を検討するべきでしょう。

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